「やっと復縁できたのに、ちっとも心が休まらない……」
3日前、あなたはそんな思いでスマホの画面を眺めていたかもしれませんね。あるいは、あんなに望んでいた彼との再会を果たしたのに、心の中は「いつかまた捨てられるんじゃないか」という恐怖で支配されているのかもしれません。
大好きだった彼とまた一緒にいられる。それは奇跡のような幸せなはずなのに。彼のちょっとした既読スルーや、そっけない態度ひとつで、心臓がバクバクといって、冷たい汗が背中を流れる。
その不安は、あなたが彼を愛していないからではありません。ましてや、あなたが弱いからでもない。
大丈夫。その怖さは、あなたが自分を守ろうとしている「健全な防衛本能」です。
今日は、復縁後の消えない不安とどう付き合い、どうやって「一生モノの信頼関係」を再構築していくか、心理学の視点から一緒に紐解いていきましょう。
復縁後の「また別れる不安」が消えない正体とは?
復縁に成功した直後のカップルを襲うのは、甘いムードだけではありません。実は、多くの女性が「以前よりもずっと強い不安」にさらされているのです。
なぜ、大好きな彼と一緒にいるのに、こんなにも苦しいのでしょうか。
それは「心の交通事故」のフラッシュバック
一度ひどい振られ方を経験するのは、心理学的に見れば「心の交通事故」にあったようなものです。大きなショックを受けた後、再び同じ車(彼)に乗れば、ブレーキを踏むたびに体がすくむのは当然のこと。
たとえば、以前の別れが「彼のLINEの返信が遅くなったこと」から始まったのだとしたら、復縁後の今、返信が1時間遅れるだけで「あの悪夢がまた始まる!」と脳が警報を鳴らします。これを心理学では「負の条件付け」と呼びます。
恐怖を感じるのは、あなたの心が「もう二度とあんなに傷つきたくない」と、必死にあなたを守ろうとしている証拠。だから、不安になる自分を責めないでください。あなたは今、シートベルトをギチギチに締めて、震えながら助手席に座っている状態なのです。
「不安型愛着スタイル」が発動している
心理学には「愛着理論」という考え方があります。特に、大切な相手との繋がりが切れることに強い恐怖を感じる状態を「不安型愛着スタイル」と呼びます。
イリノイ大学のクリス・フラリー教授らが行った愛着スタイルに関する調査(被験者数1万人以上)によると、パートナーとの関係が不安定な時期には、元々の性格に関わらず、この「不安型」の傾向が一時的に強まることが証明されています。
「彼に嫌われないように、これ以上わがままを言っちゃいけない」「彼の機嫌を損ねないように、聞き分けの良い女でいなきゃ」
そうやって無理に「過剰適応」していませんか? (自分を押し殺してばかりいると、顔がのっぺらぼうの仮面みたいになっちゃいますよ。彼はあなたと復縁したかったのであって、便利なロボットと付き合いたかったわけではないはずです)
信頼の貯金が「ゼロ以下」からのスタートである現実
通常の付き合いなら「信頼」の貯金は100から始まりますが、復縁直後はマイナス5,000くらいからのスタートです。少しのことで赤字に転落し、破産(再破局)を恐れるのは、経済学的に見ても極めて合理的な反応と言えるでしょう。
焦らなくていい。まずは「今、私はマイナスを埋めている最中なんだ」と認めることから始めましょう。
恐怖に飲み込まれず「再破局」を防ぐための思考法
不安に振り回されると、ついつい彼を束縛したり、逆に冷たくして反応を試したりしたくなります。でも、それが一番の「再破局」の引き金になってしまう。
負のループを断ち切るための、心の持ち方を提案します。
「見捨てられ不安」を自分一人で抱えない
「また振られるかも」という不安を、彼に内緒で一人で育ててしまうと、その不安は夜中に食べるカップラーメンのように、どんどん巨大化して体に毒を残します。
大切なのは、「不安を感じること自体は悪いことではない」という共通認識を彼と持つことです。
ただし、伝え方にはコツがあります。「なんで返信くれないの!不安にさせないでよ!」とぶつけるのはNG。これは相手にとって「理由のない攻撃」に聞こえてしまいます。
「復縁できて本当に嬉しいんだけど、まだ少し心が追いつかなくて、たまに怖くなっちゃうことがあるんだ。だから、ほんの少しだけでいいから言葉で安心させてくれると嬉しいな」
このように、「アイ・メッセージ(私は〜と感じている)」で伝えてみてください。
未来ではなく「今、この瞬間」に集中する
不安の正体は、常に「まだ起きていない未来」にあります。
「1ヶ月後にはまた冷められているかも」「半年後には浮気されるかも」
そうやって未来の幽霊と戦っているうちに、目の前の彼の笑顔を見逃していませんか? 心理学で注目されている「マインドフルネス」の考え方では、不安を打ち消す唯一の方法は「今」に戻ることだとしています。
今、彼が目の前で笑っている。今、彼はあなたの手を握っている。その事実だけを、丁寧にカウントしていきましょう。
連絡頻度や会う回数に「正解」を求めない
「復縁後は週に何回会うのが普通?」「LINEは毎日するべき?」そんなネットの海に漂う「平均値」に自分たちを当てはめるのは、今日で終わりにしましょう。
他のカップルのサイズ感で服を選んでも、あなたには似合わないかもしれません。あなたたちの関係は、世界にたった一つの「オーダーメイド」の関係です。
二人が心地よいと感じるなら、毎日連絡しなくてもいいし、毎日会ったっていい。「普通」という言葉を辞書から消すと、少しだけ息がしやすくなりますよ。
安心感を積み上げる|信頼を再構築する5ステップ
では、具体的にどう動けばいいのか。バラバラになったパズルを、一枚ずつ埋めていくような5つのステップをご紹介します。
Step 1:自分の「不安のトリガー」を特定する
まずは、自分がどんな時に一番不安になるかを書き出してみましょう。「夜、連絡が途絶えた時」「彼が仕事の話をしなくなった時」など、具体的に。
自分のトリガーを知ることは、猛獣の檻に「危険」という看板を立てるようなもの。看板があれば、近づきすぎずに済みます。
Step 2:自分一人で完結する「ご機嫌リスト」を作る
彼がいないと幸せになれない状態(共依存)は、不安を助長させます。彼が忙しい時、彼と連絡が取れない時、あなたを救ってくれる「ひとり遊び」を用意しましょう。
・お気に入りの入浴剤で30分お風呂に入る・ずっと読みたかったマンガを読む・あえてスマホを電源オフにして、デパ地下で一番高いケーキを食べる
(ちなみに私は、不安になるとひたすら家中をクイックルワイパーで掃除します。床が光ると、心も少しだけ光る気がするから。単純ですよね)
Step 3:彼との「約束事」を一つだけ決める
「毎日電話する」のような重い義務ではなく、「嘘だけはつかない」「帰宅したらスタンプ一つ送る」といった、小さな、でも絶対に守れる約束を一つだけ作ります。
小さな約束の積み重ねは、心理学における「サンクコスト(費やした時間や労力)」となり、二人の関係をより強固なものに変えていきます。
Step 4:過去の「別れた原因」をあえて客観視する
不安な時ほど、過去を美化するか、あるいは過度に恐れます。でも、落ち着いて考えてみてください。以前別れた原因は、今のあなたたちにも当てはまりますか?
もし改善されているなら、それは「前回とは違う物語」を歩んでいる証拠です。改善されていないなら、そこだけを注意深く、二人でメンテナンスしていけばいい。
Step 5:自分を「愛されるに値する存在」だと再定義する
一番大切なステップです。あなたは、彼に選ばれて復縁したのです。彼は「やっぱり、あなたじゃなきゃダメだ」と思ったから、戻ってきた。
その事実をもっと誇りに思ってください。自分を「捨てられるかもしれない予備軍」として扱うのをやめ、「愛し合うパートナー」として扱い直しましょう。
復縁後の不安は「愛の深さ」そのもの
ここまで読み進めてくれたあなたは、本当に彼のことが大好きなんですね。
復縁後の不安が消えないのは、あなたが「今度こそ、この恋を一生大切にしたい」と心から願っているからです。その強いエネルギーを、自分を苦しめる方向ではなく、彼と一緒に笑う方向へ向けてみませんか。
最後に、ある実験の話をさせてください。心理学者のロバート・ザイアンスが行った「単純接触効果」に関する実験では、接触回数が増えるほど好意が増すことが示されていますが、これは「安心感」にも同じことが言えます。
今はまだ、不安が100で安心が1かもしれません。でも、今日一日を無事に過ごせれば、明日の安心は2になります。100日後は101になります。時間はかかりますが、必ず安心は不安を追い越します。
あなたは、もう一度選ばれた女性です。自信を持って、少しだけ背筋を伸ばして、明日彼に会ってくださいね。
復縁後の不安に関するQ&A
Q1. 復縁後に彼を疑ってしまい、スマホをチェックしたくなります。
一番やってはいけないことです。心理学では「侵害的確認行動」と呼ばれ、信頼を壊す最速の手段となります。スマホを見ても、あなたの不安が消えることはありません。むしろ「疑う材料」を探してしまう脳の状態になっているため、逆効果です。スマホを見る代わりに、彼の好きな料理を作るか、筋トレをして脳内のドーパミンを別の方向に使い切りましょう。
Q2. 以前より彼の態度がそっけない気がして、また振られる予感がします。
復縁直後は、彼の方も「どう接すればいいか」と緊張し、探りを入れている場合が多いです。また、以前の別れの反省から、あえて執着しないように振る舞っている可能性もあります。彼の「素っ気なさ」は「安定感」の裏返しかもしれません。まずは1ヶ月、様子を見てください。3ヶ月経てば、お互いの新しい距離感が掴めてくるはずです。
Q3. 「前の彼女のほうが良かった」と思われていないか不安です。
それは「比較の罠」という認知の歪みです。彼は前の彼女(過去のあなた)も含め、いろんな選択肢がある中で、今のあなたを選びました。過去のあなたに勝とうとする必要はありません。今の彼と、今のあなたが、新しく出会い直したのだと考えましょう。アップデートされた最新版のあなたこそが、彼にとっての最高傑作です。
Q4. 自分の不安を伝えて、彼に「重い」と思われないか怖いです。
伝え方次第です。「私を安心させてよ!」という要求ではなく、「あなたのことが好きだからこそ、大切にしたくて緊張しちゃう」という照れを混ぜた告白なら、男性は「可愛いな」と感じます。不満としてぶつけるのではなく、相談として共有してみてください。男性は頼られることで、かえってあなたを守る決意を固めるものです。
Q5. 復縁後、どのくらい経てば不安は消えるものでしょうか?
一般的には「冷却期間の長さ」と同じくらいの時間が、再構築にも必要だと言われています。3ヶ月別れていたなら、最初の3ヶ月は「リハビリ期間」と割り切りましょう。半年、一年と季節が一周する頃には、かつての不安が嘘のように消え、当たり前の空気のような安心感に包まれているはず。焦りは禁物。時間はあなたの味方です。
コメント